INTERVIEW.60

名古屋市中村区 C様邸 完成後インタビュー

注文住宅
名古屋市中村区 C様邸 完成後インタビュー

設計士とお客様と対談型インタビューになりました。家づくりへの熱意や思いを感じていただけると思います。

Q1.まずは、家づくりをはじめようと思ったきっかけはありますか?

奥様:最初は家じゃなくて、”机を買おう”からはじまりました。
それで、どうせのちのち引っ越すなら引越し先でも使えるような机がいいよねって話し合ってて、
その時丁度育休中で、もしかしてタイミング的に今なのかなと思い
工務店さんやハウスメーカーさんにいろいろ話を聞きにいきました。

Q2.ハウスメーカーなどはどれくらいご覧になりましたか?

旦那様:ハウジングセンターとかは行ったけど詳しく聞いたのは一社だけですね。

奥様:もともと工務店にしようって決めていたので
でも一回も行かないのもあれかなと思って、最後の最後に行きました。

Q3.和工務店はどのようにして見つけていただきましたか?

奥様:家が近くで、ギャラリーがあるなっていうのは知っていたんですけど、
工務店さんだとは知らなかったです。最初は美術関係とか、インテリア系なのかなって思ってました。
家づくりのことをいろいろ勉強していた時にYouTubeの動画で、
国土交通省のグリーン化事業の補助金申請をしてちゃんと通っているところが
家づくりを誠実にやっているところだっていうのを見つけて。
それで中村区でその補助金申請している工務店を調べたら和工務店さんの名前を見つけて、
「あ、あそこのギャラリーって工務店さんなんだ」ってその時に知りました!
すごく家から近くて、子供が二人もいるし、打ち合わせとかするなら近い方が良いなと思ったので、
その時にメールで問い合わせました。

Q4.新築を建てる時にどんな暮らしがしたいか等イメージはありましたか?

奥様:最初は何もなかったです。
家を建てるってなった時に、じゃあどんなのが良いかなと思って調べてみて、そこからですね。

設計士:最初はまだ場所も具体的ではなかったので、土地探しからでしたよね。

奥様:共働きなので、将来子供が小学生になるまでに学区を決めたいなという気持ちもあり、
将来的に住み替えがしたいけど、どうしようかなってだけだったので、
最初はテイストとかどうしようとかはなにも決めてませんでした。

Q5.和工務店に決めていただいた決め手はありますか?

奥様:決め手は、社長さんや鬼頭さんのお人柄ですね。
真面目に誠実に家を建ててくださる方がやっぱりいいなと思いました。
あと、せっかく一生に一度の買い物だからちゃんと知識をつけてから買いたいなと思って、
100%完璧ではないけど勉強してそこで得た知識の中で疑問に思ってることをいろいろリストにして
これはどんな感じですかって夏目社長に聞いたら、すごくぎっしり書いてくれて、
素人のこんな質問に答えてくださって本当にありがとうございますと思って。
それでやっぱり真面目で誠実な方なんだなと思いました。

設計士:お客様も断熱性能とか家の性能とか結構最初からいろいろこだわっていらして、
弊社も自然エネルギーを利用するパッシブデザインに力を入れていたので
そういう意味でもよかったのかもしれないですね。

Q6.打ち合わせはどんな感じでしたか?

奥様:毎回楽しみでした!毎回の打ち合わせの時に次回はどんなことを話すかっていうのを教えていただいて、
次回のためにいろいろ探してみたり自分なりに勉強したりして、
打ち合わせの時には勉強したことも含めて2時間以上話をしてました。

Q7.家づくりの軸やコンセプトはありましたか?

奥様:YouTubeでこの人かなって人を2人ぐらい決めて、その人が伊礼先生の本を紹介していたんです。
その本を読んでからこうゆう建築家さんがいるんだっていうのを知ってすごいなと思って。
家とは何なのかみたいな概念から勉強してました。
ただの箱だけど、その中でどんな生活を私達がしていくかみたいな感じで、
やっぱり変化を楽しめる家がいいのかなと思いました。
伊礼先生のこういうデザインとか住み心地のことを知ってから
もうこの方向性でいこうみたいな感じだったので、伊礼先生が軸かなと思います。

Q8.このお家の気に入ってるところやおすすめしたいところはありますか?

奥様:LDKから外が見えるのがいいですね。木が見えて自然とも繋がってて、採光も十分あるので。
今朝もやったんですけど、子供たちでプール遊びしていて、
私はキッチンで見ながらですけど、外まで目が届くので安心です。

設計士:季節や時間帯によって格子からの影の出方に変化があったり、
あとやっぱりサッシも相当こだわってましたよね。

奥様:サッシは結構難関でしたよね。
難関だったけどちょっとこだわりすぎちゃったね。

旦那様:こだわった分、どこにいても居心地がいいかなと思います。

設計士:一つのお家の中でいろんなメーカーのサッシを使うってあんまりないんですけど、
今回はやっぱりそういう面でもこだわっていていいですよね。

設計士:キッチンもそうですよね。結局どういうスタイルにしようはいろいろありましたけど、
やっぱりシステムキッチン、所謂メーカーさんのキッチンだと、今
回のご希望には添えれないということで最終的にはオーダーをお選びいただきました。

奥様:階段も本当にすごく気に入ってます。

設計士:階段もそうですね、通常の910mmピッチのモデルの中に入れようとすると
どうしても幅が狭まるんですけれど、今回は計画の段階から広げてるので結構ゆったりとしています。
上りも緩いですね。

奥様:そうです。上りやすいし、肌ざわり足ざわりが違いますよね。

設計士:階段2段目から繋がるところのベンチで
外のウッドデッキと繋がる高さもいろいろ考えながら決めましたね。

奥様:本当にね、いろいろ考えていただきました。

Q9.ご友人やご家族の感想はどうでしたか?

旦那様:うちの姉に来てもらった時に、外観写真を送り忘れてて、
家探してもらってるときに外観の写真送ったらおしゃれすぎて違うと思ったって言われました(笑)

設計士:確かに、一日一組限定のカフェっぽい雰囲気もありますよね。

奥様:子供が2階のスタディコーナーの障子が宙に浮くのが面白いから、
お姉さんご家族が来たときなんか「お母さん開けて!ここにでてくるから」って言って、案内してましたね。

設計士:すごい、なんかうれしいですね。
その障子も最初は普通の引違いでご提案していたんですけど、
お客様は当初からフルオープンをイメージされてましたよね。
引き込んだ時に宙に浮くようなデザインになるまでは時間がかかりました。

Q10.家づくりで大変だったことはありますか?

奥様:窓かな。準防火地域で、使える窓に制限があったので。
でもこういう形がいいとかそういうふうに配置したいっていうのがあって、なかなか悩みました。

設計士:そうですね、窓はいろいろ比較検討しましたね。
性能の追求や、デザイン的に引き違いは真ん中に桟が見えるから嫌だけど、
みたいなことがあったり、でもシャッターをつけたくないみたいな。

奥様:だけどいろんな資料とか探すのは楽しくて、大変だけど楽しいみたいな感じです。
今はいろんな情報がありすぎて、それを取捨選択するのは大変でした。
インスタとかもあんまり見ないようにして。
一般の方が某ハウスメーカーで建てました、とかのアカウントはほとんど見ないようにしてました。
だけど良い工務店さんとか他の建築士の方のインスタとかは見たりしてました。

設計士:やっぱり人によってすすめるものが違ってきて、
私たちから見ると・・・っていうものもありますよね。

奥様:でもそれも育休だからできたのかなとも思います。

設計士:確かにそうですね、お仕事されているとなかなかできないですよね。

旦那様:でもだいぶ最後の方お金のこと緩くなってたけどね。

奥様:最後全然予算合ってないよね、とか(笑)

旦那様:でももうそれでいこういこう!ってなったり

奥様:土地とか、結局ここに落ち着いてよかったので両親に感謝ですね。

奥様:外壁も他にあまりない素材で、何が正しいのかよくわからなかったですけど、
最後の最後で塗りなおしてもらったこともありましたね。
でもそれを夏目社長の方から言ってくださって、やっぱり誠実な方なんだなと思いました。
やっぱりちゃんと心を込めて仕事してくださる方なんだと思いました。
なんとなくちょっとまだらっていうのは思ってたけどでも他にないからこんなもんかなって思ってたら
社長が「ちょっと気になる」っていうことでやり直してもらいました。

設計士:塗り壁は、乾燥状態とかもあって難しかったですね。特に冬の時期だったというのもありますね。

奥様:そう。でもやっぱり和さんでやってよかったなと思いました。

Q11.これから新築を建てる方にアドバイスをお願いします!

奥様:将来子供たちも住めるような家がいいかなっていうのは思ってて、
最近もう新興住宅が多いじゃないですか。スクラップアンドビルドじゃなくて、
ずっと建ち続けている様な家になるといいなと思いながら作ってたので、
これからは環境のことも考えながら、ちょっとでも長く建っている家がいいんじゃないかなと思いました。

Q12.最後に、満足度を☆5つで教えてください

奥様:えー☆100くらい渡したい(笑)
5までなので☆5で!

インタビュアー:ありがとうございます!

番外編・造園計画(設計:荻野景観設計)

設計士:今回は外構にも力をいれてらっしゃいますよね。

奥様:いろいろ調べて伊礼先生にたどり着いてから、セットというとあれですけど、
”伊礼先生”といえば”荻野先生の造園”というイメージはありました。
やっぱり外構ってどうしても後回しになっちゃうから、
残りのお金でやるしかないみたいなのが常だしというのは思っていて・・・
でもなんか外構って毎日帰ってきて一番に見るものだし、
自然が溢れてると周りの近所もちょっと潤うかなっていう考えも荻野先生の本で知って、
そんなお庭がいいなと思ってたんですよ。

設計士:外構屋さんはあるんですけど、造園屋さんってなかなか多分一般の方がたどり着けないというか、
外構の中にセットみたいになってて。造園がメインっていうよりも、駐車場を作ったりカーポートつけたりが多くて、
なかなか思っていたような植栽プラン等は難しいですよね。

インタビュアー:最初から荻野先生に頼もうと思ってらっしゃいましたか?

奥様:全然そんなふうに思ってなかったです。
前ここにあった庭が、ハウスメーカーさんが紹介してくれた造園屋さんでやったんですけど、
あんまりいい木じゃなくて、ただ言われた木を植えましたみたいな感じだったので、
せっかくお金を出すならちゃんとした、信頼できるところがいいかなと思って。
当初は、荻野先生が大阪の方だったので近場の外構屋さんでそういうのをやってくださる方いないかなと
漠然と思ってたんですけど、それで一回夏目社長に紹介していただいた方に、
プラン出してもらったけど、うん~?ってなって、少し違うかなって思って・・・
だったら荻野先生に直接お願いしてみようかなと思いました。
全国どこでも、計画だけでもできますって書いてあったので、
それを真に受けてやってもらってもいいのかなって。
小さい家だけど大丈夫かなって思っていたんですけど、
すごく気さくな方で、とても一生懸命やってくださってよかったです。

設計士:なので計画は基本荻野先生、造ることは和工務店でやらせていただきましたね。

奥様:それがなかなか大変でしたよね。

設計士:宙に浮く感じとか塀の斜めの角度とか・・・
遠方の方なのでアドバイスをいただきながら、現場で確認してみんなでつくりましたね。

奥様:和さんと荻野先生が融合してできあがりましたね。

設計士:完成してみると、どこにいても自然を感じられるようになっていて心地が良いですよね。
実際に荻野先生が計画をしてくださった時に室内からみたときに周りの建物が気にならないように、自然に木で隠れるように植栽計画を考えてくださったので本当にその通りになってよかったです。

設計士:水やり大変ですか?

奥様:夏は頑張って朝と夕とやって、
夫が朝早くやってくれてます。

旦那様:慣れですね。

設計士:植物がすごく生き生きしてていいですね。

奥様:やっぱり虫もたくさん集まってきて、
うちの子もそうだし、近所の子とかも朝通るたびに
「蝉がいるからこの家いいね~」みたいなの言ってるよって近くの友達が言ってくださったりします。
何を嗅ぎつけるのかわからないですけど、カマキリもカナヘビもバッタもいます。

設計士:山のような自然な木の感じって他にはあまりないですよね。

奥様:そうですね、この状態をキープしたいです。

インタビュアー:ブルーベリーも生ってましたね

設計士:収穫できるものがあるといいですね。

奥様:そうですね。ジュンベリーもあるしジャムとか作ったりします。
あと荻野先生が、植えてある植物で
「私はお酒に揉んで入れたり、お風呂にも入れたりするよ」って教えてくださって。

設計士:いい匂いがするんですか?

奥様:植物のさわやかな匂いです。植栽に匂いが良いものをたくさん入れてくださったり、
裏庭にもついでにやってくださったり、それもよかったですね。

これから

設計士:今回は私達がいつも作ってるお家とは少し違うというか、とにかく手仕事が多かったですね。
やっぱり工業化されたものを使っていくというより、一つ一つ丁寧に仕上げていきました。
あとすごくこだわりがあったのは素材とかですよね。
床材もそうですけど、普段使わないものあって私たちもとても勉強になりました。

奥様:家ってやっぱり劣化してくると思うんですけど、
この家は劣化じゃなくて変化を楽しめるかなって思ってます。
だから私は全然これで終了っていう感じじゃなくて、これから何十年先がすごい楽しみです。